情報室てんかんに関する記事・情報源(雑誌や書籍の案内)を掲載します。

4.発達について

 お子さまにてんかんがある場合、てんかん発作や脳波異常が発達に及ぼす影響を気にされているご両親は多いと思います。しかしこれに関しては個人差も大きく、一部の病態(てんかん性脳症など)を除き、影響が生じるという信頼性の高い研究結果は存在しません。

 昔は現在と異なり抗てんかん薬が十分になかった時代があったわけですが、当時てんかんを患い発作が残存していても偉大な業績をあげた方があったことはよく知られています。具体的には作家のドストエフスキーや古くはジュリアス・シーザーなど枚挙にいとまがありません。もちろん発作や脳波異常が無いに越したことはありませんが、これらの先人たちの存在から、発作がなかなかコントロールされなかったり脳波異常が残存していたとしても、将来の発達面での成長に関して過剰に心配する必要は無いでしょう。

 てんかん発作が存在することで、運動や行事参加を制限されている方をときに見かけます。てんかん発作による受傷を防ぐ目的からある程度やむを得ない面もありますが、制限が行き過ぎすぎてしまうと自己肯定感や社会性の発達に対して悪影響を与える可能性があります。可能な限りてんかん発作の無いお子さんと変わらない生活を送ることや、療育活動やリハビリテーションに参加することがお子様の発達を促すという観点から重要といえます。

 また抗てんかん薬を開始した結果、情緒が不安定になったり落ち着きが無くなったりといった情動・行動面の変化が生じることがあります。このような変化はお薬の副作用で出現している可能性がありますので、気になる症状が新たに出現した場合には主治医とご相談ください。てんかんを有する子どもの教育に関して、てんかん情報室に詳しく書かれていますのでそちらもご一読ください。