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6.抗てんかん薬による副作用や発作の増悪

 小児に使用される抗てんかん薬の代表的な副作用を下の表に示しました。それぞれの副作用は頻度に差があり、また大きな個人差があります。副作用がまったくない人もあります。
 副作用とは異なりますが、てんかん発作の型によっては抗てんかん薬が合わずにむしろ発作を悪化させてしまう場合があります。具体的には欠神発作はフェノバルビタール、カルバマゼピン、ガバペンチンで、強直発作はエトスクシミドで、ミオクロニー発作はラモトリギン、カルバマゼピン、ガバペンチンで、Dravet症候群(乳児重症ミオクロニーてんかん)ではカルバマゼピン、ラモトリギンでそれぞれ増悪する可能性があります。
 複数の抗てんかん薬を合わせて使用する場合には、眠気が強く出現したり、それぞれの抗てんかん薬の血中濃度が上がりにくくなったり、前述のように発作が悪化する場合もあるため、薬を内服することでかえって発作や全身状態が悪くなっていないか常に注意する必要があります。数種類の抗てんかん薬を組み合わせて内服しても発作が改善しない場合には、医師と相談して、薬を整理して種類を少なくすることを考慮してもいいかもしれません。

●小児に用いられる主な抗てんかん薬と副作用

一般名(略号) 主な商品名 主な副作用など
バルプロ酸(VPA) デパケン,セレニカR 食欲亢進、高アンモニア血症、振戦、高濃度で脱毛、
血小板減少、食欲低下
カルバマゼピン(CBZ) テグレトール 皮疹、複視、音感障害、オクロニー発作の増悪
ラモトリギン(LTG) ラミクタール 皮疹、ミオクロニー発作の増悪、気分高揚
レベチラセタム(LEV) イーケプラ 易刺激性、感情不安定、眠気
ゾニサミド(ZNS) エクセグラン 食欲低下、発汗減少、尿路結石、気分の変化
トピラマート(TPM) トピナ 食欲低下、発汗減少、尿路結石、気分の変化
フェニトイン(PHT) アレビアチン,ヒダントール 歯肉増殖、多毛、不随意運動の誘発、小脳萎縮
フェノバルビタール(PB) フェノバール 眠気、多動
エトスクシミド(ESM) エピレオプチマル,ザロンチン 腹部不快感、嘔気・嘔吐、眠気
クロバザム(CLB) マイスタン 眠気、分泌物増加、易刺激性、行動異常
クロナゼパム(CZP) リボトリール,ランドセン 眠気、分泌物増加、易刺激性、行動異常
ルフィナミド(RFN) イノベロン 眠気、食欲不振、嘔気・嘔吐
スチリペントール(STP) ディアコミット 食欲減退、眠気、嘔気
ガバペンチン(GBP) ガバペン 眠気。欠神発作やミオクロニー発作の増悪
ビガバトリン(VGB) サブリル 視野狭窄、眠気、易刺激性
ペランパネル フィコンパ めまい、眠気、易刺激性
ラコサミド ビムパット めまい、眠気、嘔気