てんかん情報センター > 情報室 > てんかん発作の記録と観察・介助 > 第7章 重積発作などの緊急時の対応

情報室てんかんに関する記事・情報源(雑誌や書籍の案内)を掲載します。

第7章 重積発作などの緊急時の対応

てんかん発作が起きても、通常はすぐに病院に行く必要はありません。しかし、発作が長時間続いたり、発作で倒れて頭などを強く打った場合には、医師の診察を受ける必要があります。

今回はすぐに病院に行く必要がある場合についてお話ししましょう。

1.発作の重積状態

けいれんする発作だけでなく、けいれんしない発作でも通常より長く続くか、何度も繰り返す状態を、重積状態あるいは重延状態といいます。全般発作でも部分発作でも起こりえます。

どのようなてんかん発作も通常は長くても数分以内に止まります。しかし、意識の曇りを伴う1回の発作がそれ以上長引いたり(10~15分以上)、1回の発作が終わったあと、意識が戻らないうちに次の発作を起こした場合には、病院で治療を受ける必要があります。全身のけいれん発作(強直間代発作)が5分以上つづく場合にはすぐ受診を考えましょう。

てんかん重積状態は、迅速かつ適切な治療を必要とする急性疾患と考えなければなりません。

規則的な服薬を続け、薬を変える場合には、主治医の指示に従って下さい。また日頃から発作が頻発した時に使う薬を手元に用意しておくことも大切です。

2.発作により頭などを強く打った場合

倒れる発作が頻回にある人は、普段から保護帽をかぶることを習慣にする必要があります。しかし、保護帽をかぶっていてもけがをすることがあります。頭や顔に裂傷を受けた場合にはすぐに清潔なガーゼやタオルなどでその部位を圧迫し、出血を止めるようにします。傷が大きい場合には処置が必要です。病院に行きましょう。

頭を強く打ったあとは、数時間は注意が必要です。頭痛や吐き気があったり、いつもと違って長時間眠っているような時は、医師に相談しましょう。

(小早川和枝)加筆