てんかん情報センター

Q&A

けいれんとは?

「けいれん」とは?

「けいれん」とは過剰な筋肉のれん縮を意味しており、中枢神経由来のものにも、末梢神経由来のものにも、また筋肉そのものに由来する場合にも使用されます。てんかんではけいれんはよくみられる症状ですが、他の病気でもけいれんはみられます。一般の人にもけいれんという言葉は普及しており、さまざまな場面で使用されています。

てんかん発作の詳細な記述(例えば、強直間代発作、強直発作、間代発作など)が臨床現場では困難なこともあることから、律動的な運動現象を伴うものをひっくるめて「けいれん発作」とすることはよく行われてきました。しかし正確さを欠き、誤解を招く懼れがあることから、強直、間代などの用語に特定することが困難であれば、運動、律動などの形容を用いて、実態に即した記述が求められます。

ただ、発作が遷延・重積する場合に「けいれん性てんかん重積」と「非けいれん性てんかん重積」を区別することは、今でもよく行われています。通常より長い持続の間に症状が変遷することはあるものの、運動性・非運動性といった用語を使用することは可能でしょう。しかし、汎用されている用語を変えることは困難であり、またけいれん性・非けいれん性てんかん重積という用語は充分にその概念を表象し誤解を生じる要素が少ないと言えます。